楽天について
皆さん名前を知っている超有名企業、「楽天グループ」。私自身、日々いろんなサービスでお世話になっています。
そんな身近な楽天ですが、投資の対象(株)として見たときの現在の状況は……一言でいうと「売り上げは最高なのに、利益が出ない」という、ちょっと歪な状態になっています。

(画像引用:2025年度通期決算説明会資料 p.6)
売り上げはきれいな右肩上がりで、2.5兆円(29期連続増収)と絶好調!それなのに、利益は2019年からまったく出ていません。
なぜこんなことになっているのか、深掘りしてみました。
モバイル事業の赤字体質
利益が出ない最大の原因は、言うまでもなく「楽天モバイル」です。楽天は2020年から本格的にモバイル事業へ手を広げましたが、それまでは大手3社の独占場だった厳しい世界。
当初は自分たちの電波基地局がなかったため、KDDIから電波を借りていました。
その「ローミング費用(レンタル料)」が、我が家の家計を圧迫するどころではない巨額の出費になっていたんです。
💸 KDDIに支払った(レンタル)金額の推移
- 2020年: 約600億~800億円
- 2021年: 約2,000億~2,500億円 😱
- 2022年: 約1,200億~1,500億円
- 2023年: 約600億~800億円
- 2024年〜2025年: 約300億~400億円前後
- 2026年(現在): ほぼ解消期! ✨
ゼロからのスタートだったため、利益が出ている他事業の稼ぎを、このモバイルという「穴の空いたバケツ」に投入し続けてきたわけですね。
ただ、ようやく今年(2026年)の後半からKDDIとのローミング費用はほぼ手が切れます!
自前の基地局が整ったため、今後は経費がグッと抑えられる予定です。さらに今回の決算で減価償却期間を延長したため、会計上の利益も出やすくなりそうな気配がしています。
モバイルを存続させるための「借金」
これだけの赤字を垂れ流しながら、どうやってモバイル事業を生き残らせたのか?
結論、「ものすごい額の借金(借入金・社債)」です。
▼ 現在の楽天の借金(有利子負債)のリアル
- 1年以内に返す社債 : 約3,252億円
- 1年以上先に返す社債 : 約1兆5,298億円
- 借入金まで含めた総額 : 約4.36兆円 💸
社債だけで約1.85兆円、全体で約4.36兆円という借金の山は非常に大きいです。
ただ、直近の第1四半期(3ヶ月間)だけで2,613億円もの社債を実際にきっちり償還(返済)できているのはポジティブな要素。
借金は大きいですが、徐々に減らしていくことができれば「大逆転」のシナリオは見えてきます。
今後の展望:株価が化ける鍵は?
ここからの楽天の命運を握るキーポイントは2つです。
- 楽天モバイルの「値上げ(ARPU向上)」が成功するか
- 日銀による利上げの影響
仮に契約数が1,000万回線あるとすれば、ユーザー全員が月にあと300円〜400円多く支払う(実質の値上げや、上位プランへの移行、オプション加入)だけで、毎月30億〜40億の業績改善になります。

また、日銀の利上げは、再編した金融事業にとっては追い風ですが、先ほど書いた膨大な借金の利払いが増えるという意味ではマイナス要因でもあり、ここは一長一短です。
ただ、稼ぎ頭の楽天銀行は預金残高12.5兆円を突破して超絶好調!

(画像引用:楽天銀行プレリリース)
この最強の金融セクターがさらに伸び、足を引っ張っていたモバイルが完全に浮上できれば、一気に形勢逆転するポテンシャルを秘めています。
まとめ
長い間、投資家の間では「ネタ銘柄」のような扱いをされてきた楽天ですが、そろそろ長いトンネルを抜けられるのではないか、と個人的には思っています。
あとは、三木谷社長の経営手腕を信じ切れるか。
というわけで……
偉そうに分析してきましたが、私は大金持ちではないので(笑)、とりあえず応援の気持ちも込めて100株だけ買ってみました!
今後の株価の動きが楽しみです!


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