​【初心者向け】日常の気づきをお宝株に変える!私が実践する「銘柄分析」5つの手順

【日本株・銘柄分析】

​株式投資を始めると、「どうやって次に上がる銘柄を探せばいいの?」「たくさんある会社からどう絞り込めばいいか分からない」という壁にぶつかりますよね。

​難解な数式や、プロしか使わないような複雑なツールは必要ありません。

​私が得意としているのは、「ニッチ企業」や「高い参入障壁がある会社」を自分の足と目で探す方法です。今回は、私が普段リアルにやっている銘柄分析の5つの手順を、実際に分析した「リオン(6823)」の例を交えながら包み隠さず公開します!

​【この記事の結論】

  • 投資のヒント: 最高のヒントは「日常の違和感や気づき」の中に転がっています。

  • 分析のコア: HP・四季報・理論株価で基礎を固め、「その会社にしかできない強み」があるか検証します。

  • リオンの事例: 半導体は作らないのに、半導体が盛り上がると成長する「隠れた主役」です。

​手順1:日常での「気づき」から種を見つける

​すべての始まりは、普段の生活の中にあるちょっとしたアンテナです。

  • ​「この会社、最近あちこちでよく名前を聞くな」
  • ​「いま伸びている業界のすぐ近くにいるのに、なぜかあまり話題になっていないな」

​こういった「まだみんなが熱狂していないけれど、確実に需要がありそうな気配」を察知したら、SNSなどもフル活用してリアルタイムの情報を集め始めます。

💡リオンの場合の気づき:

「半導体業界がものすごく盛り上がっているけれど、表舞台の半導体メーカー以外に、その製造を陰で支えている隠れた成長企業はないかな?」という視点からリオンに注目しました。

​手順2:気になった会社の情報を徹底的に探す

​「これは!」と思う会社を見つけたら、まずは数字と事実を確認するフェーズに移ります。チェックするのは主に以下の3つです。

  1. 会社のホームページ(IR情報)
  2. 四季報
  3. はっしゃんさんの「理論株価」

​ここでリオンの事業内容を調べてみると、主に3つの柱があることが分かります。

  1. 医療機器事業(補聴器・耳鼻科の検査機器)
  2. 環境機器事業(音響・振動の計測器)
  3. 微粒子計測器事業(パーティクカルカウンタ)

​今回は、特に未来の成長性が高そうな「3. 微粒子計測器事業(パーティクルカウンタ)」について、四季報やキオクシア(旧東芝メモリ)との関係から詳しく分析を進めました。

​手順3:その会社の「優位性(参入障壁)」を検証する

​ここが一番重要なステップです。私は「他社が真似できないニッチな強み」がある企業を厳しくチェックします。

​リオンの「パーティクルカウンタ」のすごさを他社と比較・検証してみました。

​キオクシアとの関係:工場の「綺麗さ」を保証する

​半導体は、目に見えないほど小さなチリ(ゴミ)が1粒でも付着するだけで不良品になってしまいます。そのため、キオクシアなどの工場には「クリーンルーム」と呼ばれる極限までゴミを排除した部屋があります。

そこで使われているのが、リオンの「パーティクルカウンタ(微粒子計測器)」です。つまりリオン自身は半導体を作らないけれど、半導体業界が盛り上がると絶対に必要とされる会社なのです。

(画像引用:2026 年3月期決算説明会p.9)

アメリカの超強力ライバルとの「2社寡占市場」

​世界市場を見ると、日本の「リオン」と、アメリカの超有力企業「PMS(パティクル・メジャリング・システムズ)」および「MET ONE」が市場を分け合っており、ほぼ2社のみの寡占市場です。特に液体の中の微粒子計測では激しく競い合っています。

企業名精度強み・特徴
🇺🇸 PMS社液体中でわずか20ナノメートル(0.02マイクロメートル)のゴミを検出。レーザー技術に非常に強く、最先端半導体で使われる超純水や強い腐食性のある化学薬品の中のゴミを測る能力で最高峰。
🇯🇵 リオン空気中:0.04マイクロメートル 液体中:PMSと同じく20ナノメートルレベル。「誤カウントの少なさ(安定性)」と、日本の半導体メーカー(キオクシアなど)の要望に合わせた「超細かいカスタマイズ力」。

リオンの技術は世界トップクラスのライバルにも全く負けておらず、日本企業の現場に寄り添ったカスタマイズ力という強力な「参入障壁(強み)」があることが分かります。

​手順4:将来のビジョンを予測する

​現在の強みが分かったら、次は「その技術が今後どこまで広がるか」という未来のポジションをイメージします。

​リオンの微粒子計測技術は、実は半導体以外でも信じられないほど多くの場所で活用されています。

  1. 医療・製薬(バイオクリーンルーム)
  2. 食品・飲料メーカー
  3. 自動車(「エンジン」の健康診断)
  4. 美術館や博物館(国宝の保護)
  5. 宇宙開発(ロケットの燃料ライン)

​特に5つの目の「宇宙開発」に関しては、最近スペースX関連などで話題が多く、将来性を考えても非常に面白そうです。

これだけ多岐にわたる業界の「綺麗さ」のインフラを握っているなら、将来的な需要も型崩れしにくいと予測できます。

​手順5:【超重要】とりあえず「1株」から始めてみる

​分析が終わり「よし、いけそうだ」と思ったら、最後の仕上げです。

はっしゃんさんの理論株価を確認すると、リオンは現状「買われすぎでもない」適正な水準にあると判断できました。

​だからといって、いきなり何十万円も全力投資はしません。まずは「とりあえず1株だけ」買ってみるのが私のスタイルです。

  • 自分のなかで違うかなと思ったらすぐ手放す   1株買って値動きやニュースを追う中で、もし想定と違う動きをしたらすぐに売却します。1株ならダメージはほぼありません。

  • 落とし込みができたら少しずつ買い進める    「やっぱりリオンの技術と寡占市場の強みは本物だ」と自分の中で完全に確信が持てたら、少しずつ買い増しをして本格的な資産へと育てていきます。

(画像引用:2026 年3月期決算説明会p.25)

まとめ:自分の目が届く「ニッチな強み」に投資しよう

​投資で勝つために、無理にニュースで毎日大騒ぎされている銘柄ばかりを追いかける必要はありません。

​今回のリオンのように、「半導体そのものは作らないけれど、半導体を作るためには絶対に欠かせない技術を握っている」というようなニッチな主役を探すことこそが、個人投資家が手堅く利益を出せる王道ルートです。

​まずは今日、生活の中で見つけた「気になる会社」のHPを開くところから始めてみませんか?

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