【日本郵政】赤字の郵便事業を救う?日本郵政の「不動産バブル」と「楽天」という秘密兵器

【日本株・銘柄分析】

​日本郵政といえば

​「日本郵政」と聞くと、みなさんはどんなイメージを持ちますか?おそらく多くの人が「郵便局」を思い浮かべると思います。

​実は日本郵政グループは、「郵便・物流」「貯金」「保険」の3本柱で構成されている巨大企業です。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.3)

しかし、主軸であるはずの郵便事業は、デジタル化の波に押されて年々苦しい状況に追い込まれています。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.9)

​「じゃあ、日本郵政の将来は暗いの?」

そう思うかもしれませんが、実はここからが本題です。いま、このピンチを救う「不動産事業」に大きな注目が集まっています。

  ​実は日本屈指の「超一等地」を持つ土地持ち企業

​日本郵政に限らず、もともと国営だった企業(NTTやJRなど)は、とにかく莫大な土地を所有しています。

しかも、昔から一等地(駅前や街の中心部)に郵便局を構えているため、「立地が最強」なんです。

どれくらい凄いかというと……

​保有不動産の簿価: 約9,000億円
​現在の時価: 約1兆6,000億円!
​持っている土地の価値だけで約7,000億円

もの「含み益」を抱えている状態です。

​いままで日本郵政はこの一等地に「ただ郵便局を建てるだけ」で、土地で儲けることをしていませんでした。しかし、ついにこの莫大な資産を本気で活用し始めています(JPタワー大阪などの大型開発など)。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.18)

​直近の利益239億円から、2028年度には280億円、将来的には500億円超へと、利益の柱に育てる計画が動き出しています。

郵便事業の赤字をこの不動産でカバーし、効率化を進めれば、「大成長は難しくても、今の業績を維持・安定させること」は十分に可能です。

  ​還元姿勢も変化!ついに累進配当へ

​業績の安定化が見えてきたことで、株主還元もかなり魅力的になっています。

(画像引用:2026年3月期 決算説明資料p.6)

上場当初から長らく「年間配当50円」を続けていましたが、方針をガラリと変えて「累進配当」を導入しました。

​2026年度は60円に増配される予定で、これを起点としていくため、高配当株としての安心感が一気に増しています。さらに自社株買いも積極的に行う方針で、総還元性向50%以上を目指すという優秀っぷりです。

  ​もう一つの可能性:「楽天」という秘密兵器

​ここからは少し未来の「妄想」ですが、実はもう一つ大化けする可能性を秘めています。日本郵政は、あの「楽天グループ」に出資しています。

​出資当時の状況(2021年)                    約1,500億円を出資して楽天株を取得(取得単価は1株1,145円弱)。

​巨額の減損処理(2023年)                    楽天モバイルの赤字で株価が400円台まで低迷した際、約850億円の評価損(特別損失)を計上しました。

​足元の評価額                                               直近の楽天株は750円前後まで回復してきていますが、出資当時の1,145円には届かないため、帳簿上は含み損のままです。

​もしも今後、楽天モバイルが完全に黒字化し、楽天グループが再び大成長フェーズに入ったらどうなるでしょうか?

​イメージとしては、「オリックスが投資していたキオクシア」のようなパターンです。かつてお荷物と言われた投資先が、復活によって莫大な利益をうむ「秘密兵器」に変わる可能性が、日本郵政と楽天の間にも残されています。

  ​ まとめ:日本郵政は買いなのか?

​日本郵政の現状を整理すると、以下の通りです。

・​本業の郵便は厳しいが、国からの援助もあり簡単に潰れることはない

・​最強の一等地(含み益7000億)を活かした不動産事業がこれからの柱になる

アフラックとの連携や、復活に期待がかかる楽天という伏兵もいる

・「累進配当への変更(60円)」でインカムゲインの魅力が大幅アップ

​株価が2倍、3倍になるような爆発的な成長期待はさすがに厳しいですが、「強固なディフェンシブ性と、お宝不動産による底堅さ、そして実質減配なしの安心感」を兼ね備えた銘柄だと言えます。

​新NISAで「日本のインフラを支える超大型の高配当株を、安心して長期保有したい」という人にとっては、十分に選択肢に入る面白い銘柄ではないでしょうか!

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